引っ越しという一大イベントの中でも、洗濯機の設置は意外と手間がかかり、正しく行わないと水漏れなどのトラブルに繋がる可能性があります。新生活をスムーズにスタートさせるためにも、基本的な設置手順を理解しておきましょう。まず、洗濯機を設置する場所を決め、搬入経路を確認します。洗濯機本体のサイズはもちろん、ドアの幅や通路の曲がり角なども考慮し、無理なく搬入できるか事前に確認しておくことが重要です。設置場所には、洗濯機用の防水パン(受け皿)があるか、給水用の蛇口と排水口の位置は適切か、そしてアース線付きのコンセントがあるかを確認します。これらが設置の基本条件となります。次に、洗濯機本体を設置場所に置きます。この際、洗濯機が水平になるように設置することが非常に重要です。多くの洗濯機には調整脚が付いているので、水準器などを使って確認しながら、ガタつきがないようにしっかりと調整します。傾いたまま設置すると、運転中の振動や騒音が大きくなったり、故障の原因になったりします。本体の設置が終わったら、給水ホースを接続します。まず、水道の蛇口をしっかりと閉めてから作業を開始します。蛇口の形状に合ったニップル(接続部品)を使用し、ホースを蛇口と洗濯機本体に確実に接続します。接続後、蛇口をゆっくり開け、接続部分から水漏れがないかを確認します。続いて、排水ホースを排水口に接続します。ホースが途中で折れ曲がったり、ねじれたりしないように注意しながら、排水口にしっかりと差し込みます。排水ホースの先端が排水口の底に付かないように、また、高くなりすぎないように適切な長さに調整することも大切です。最後に、アース線と電源プラグを接続します。アース線は感電防止のために必ず接続してください。全ての接続が完了したら、試運転を行います。少量の水を入れて給水・排水が正常に行われるか、運転中に異常な振動や音がないか、そして水漏れが完全にないかを確認します。これらの手順を一つずつ丁寧に行うことで、安全かつ確実に洗濯機を設置することができます。
引っ越し先での洗濯機設置基本ステップ