念願のマイホームを手に入れ、洗面台の蛇口選びにもこだわったつもりでした。ショールームで見た、滝のように水が流れる幅広タイプの蛇口。そのデザイン性の高さに一目惚れし、少々値段は張りましたが、迷わず採用を決めたのです。設置された洗面台は確かにおしゃれで、来客にも褒められる自慢の空間になりました。しかし、実際に使い始めてみると、思わぬ問題点が次々と出てきたのです。まず、水はねがひどい。幅広の蛇口から落ちる水は、洗面ボウルの底に当たって勢いよく飛び散り、手を洗うたびに周りがびしょ濡れになってしまうのです。特に子供たちが使うと、洗面台周りは毎回水浸し。掃除の手間が格段に増えてしまいました。次に、水の出口が手前にありすぎる問題。デザインを優先したためか、蛇口の吐水口がボウルのかなり手前側に位置していました。そのため、顔を洗う時に頭をぶつけそうになったり、大きなものを洗う時に邪魔になったりするのです。もう少し吐水口が高い位置にあるか、奥に伸びているデザインだったら使いやすかったのに、と後悔しました。さらに、節水効果があまりないことも気になり始めました。デザイン重視で選んだため、節水機能についてはあまり確認していなかったのです。毎日のことなので、水道代にも影響が出ているのではないかと心配になりました。結局、デザインに惹かれて即決してしまったことが、後々の使いにくさに繋がってしまったのです。見た目のおしゃれさも大切ですが、それ以上に、洗面ボウルとの相性(水はねしないか)、吐水口の高さや長さ(使いやすいか)、そして節水機能などの実用性を、もっと慎重に検討すべきだったと反省しています。これから洗面台の蛇口を選ぶ方には、ぜひショールームなどで実際に水を出してみて、水はねの具合や使い勝手を確認することをお勧めします。デザインだけで選んでしまうと、私のように後で後悔することになるかもしれませんよ。
失敗談から学ぶ洗面台蛇口選びの教訓