いつものようにトイレを使い、水を流そうとした瞬間、「ゴボゴボッ」という嫌な音と共に、便器の水位がみるみる上がってきたのです。「えっ、なんで!?」トイレットペーパーを大量に使った覚えもないし、何か固いものを落とした記憶も全くありません。完全に原因不明。頭の中はパニックです。とりあえず、定番のラバーカップ(スッポン)を試してみることに。必死にズコズコと押し引きしましたが、水位は全く下がる気配がありません。それどころか、なんだか状況が悪化しているような気さえします。次に試したのは、お湯を流す方法。ネットで調べて、人肌より少し熱いくらいのお湯をバケツでゆっくり流し込んでみましたが、これも効果なし。もう、自分ではどうしようもない…と途方に暮れました。仕方なく、スマートフォンの小さな画面で必死に水道業者さんを探し、電話しました。幸い、比較的すぐに来てもらえることになり、待つこと約1時間。業者さんが到着し、状況を説明しました。「特に何も詰まるようなものは流していないんですが…」と伝えると、業者さんは「原因不明に見えても、必ず何か原因はあるんですよ」と冷静に言い、作業を開始。まずは専用の器具(トーラーというワイヤーのようなもの)を使って、排水管の中を探っていきます。すると、何か硬いものに当たった感触が。「何か落とされました?」と聞かれましたが、やはり心当たりはありません。しかし、業者さんが慎重に作業を進めると、なんと出てきたのは、数日前に掃除で使って「流せるタイプ」だからとトイレに流した、厚手のお掃除シートの塊でした!一枚ずつ流したつもりでしたが、それが排水管の途中で引っかかり、後から流れてきたトイレットペーパーなどが絡まって、大きな詰まりになっていたようです。「流せるタイプでも、一度にたくさん流したり、節水トイレだと詰まりやすいんですよ」と業者さん。自分の安易な判断を深く反省しました。原因不明だと思っていた詰まりの原因が、まさか自分自身にあったとは…。修理費用はかかりましたが、無事にトイレが使えるようになり、本当にホッとしました。この経験から、トイレにはトイレットペーパー以外は極力流さないこと、そして「流せる」という言葉を鵜呑みにしないことを学びました。原因不明のトラブルでも、必ず原因はある。それを突き止めることの大切さを痛感した出来事でした。
原因不明のトイレつまり焦った私の体験談