潤滑剤を使用しても止水栓が回らない場合、固着がかなり進行しているか、別の原因が考えられます。ここでは、潤滑剤を使っても止水栓が回らない場合の対処法について、詳しく解説します。まず、潤滑剤を使用しても効果がない場合、「潤滑剤の種類」が適切でない可能性があります。一般的な潤滑剤ではなく、「浸透性の高い潤滑剤」を使用してみましょう。浸透性の高い潤滑剤は、錆や水垢などの隙間に浸透しやすく、固着を解消する効果が期待できます。次に、「潤滑剤の浸透時間」が不足している可能性があります。潤滑剤をスプレーした後、すぐに回そうとしても、効果がない場合があります。潤滑剤をスプレーしたら、少なくとも30分以上、できれば数時間から一晩程度、時間を置いてから、再度回してみましょう。また、「お湯をかける」という方法も試してみる価値があります。固着した止水栓に、40℃~50℃程度のお湯をかけることで、金属部分が膨張し、回りやすくなることがあります。ただし、熱湯をかけると、止水栓を破損させてしまう可能性があるため、必ずぬるま湯を使用しましょう。そして、「ゴムハンマーで軽く叩く」という方法も有効です。固着した止水栓のハンドル部分や、マイナスドライバーを差し込んだ状態で、ゴムハンマーで軽く叩くことで、衝撃を与え、固着を解消できる場合があります。ただし、力を入れすぎると、止水栓を破損させてしまう可能性があるため、注意が必要です。さらに、「ウォーターポンププライヤー」や「パイプレンチ」などの工具を使用する方法もあります。これらの工具は、ハンドルやマイナスドライバーよりも強い力で回すことができますが、力を入れすぎると止水栓を破損させてしまう可能性があるため、慎重に作業を行う必要があります。これらの方法を試しても止水栓が回らない場合は、止水栓自体が故障しているか、内部で破損している可能性があります。その場合は、自分で修理することは難しいため、専門業者に修理または交換を依頼しましょう。また、賃貸物件の場合は、管理会社や大家さんに連絡し、指示を仰ぎましょう。
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