引っ越し当日、大量の段ボールに囲まれながら、新生活への期待と疲労感が入り混じる中、最後の関門として立ちはだかったのが洗濯機の設置でした。引っ越し業者さんのオプションで設置までお願いすることもできたのですが、「まあ、自分でできるだろう」と軽く考えていたのが、そもそもの間違いだったのかもしれません。まず、洗濯機を所定の位置に運ぶだけで一苦労。思った以上に重く、狭い洗面所のスペースで方向転換させるのに四苦八苦しました。夫と二人、汗だくになりながらなんとか設置場所に収めたものの、ここで最初の問題が発生。床が微妙に傾いているのか、洗濯機がガタつくのです。「水平にしないとダメらしいよ」とスマホで調べながら、調整脚を回して水平を取る作業。これが地味に大変で、何度も水準器アプリとにらめっこしました。ようやく本体が安定したところで、次は給水ホースの接続です。前の家で使っていたワンタッチ式のジョイントを新しい蛇口に取り付けようとしたのですが、なぜかうまくはまらない。「え、蛇口の形が違うの?」ここで初めて、蛇口の形状によってはアダプターが必要になる場合があることを知りました。幸い、引っ越しの荷物の中に、洗濯機購入時に付属していたアダプターが入っていたのを発見。説明書を読みながらなんとか接続できましたが、冷や汗ものでした。排水ホースは比較的スムーズに接続できたものの、最後にアース線の接続でまた戸惑います。コンセントにアース端子はあるものの、ネジが固くてなかなか緩まない。結局、夫が工具箱からドライバーを探し出してきて、ようやく接続完了。全ての接続を終え、祈るような気持ちで試運転を開始。蛇口を開け、洗濯機のスイッチオン。水が供給され、洗濯槽が回り始めます。水漏れは…ない!排水も…大丈夫そう!無事に動き出した洗濯機を見た時、思わず夫とハイタッチしてしまいました。時間にして1時間以上かかったでしょうか。業者さんに頼めば一瞬だったのかもしれませんが、自分たちの手でやり遂げた達成感はひとしおでした。ただ、次回の引っ越しでは、素直にオプションをお願いしようかな、なんて考えてしまうくらいには大変な作業でしたね。やはり、事前の確認と準備が何よりも大切だと痛感した一日でした。